finaleで日本語の歌詞を楽に入力する


finale といえば広く普及している楽譜作成ソフトで、使用している方も多いと思います。

たしかに便利なソフトではあるのですが、日本語の歌詞を入力するのは少し大変です。そこで、今回は finale で日本語の歌詞を楽に入力する方法を紹介します。

通常の入力方法

まずは、歌詞の入力について欧文と日本語の違いを比べてみましょう。

欧文

たとえば次のような歌詞を入力するときは…

欧文

Glo – ria □ in □ ex – cel – sis □ de – o

と入力します。□はスペースキー、-はハイフンです。音節の間にハイフンが入る以外はほとんど文章の入力と同じ感覚ですね。

日本語

日本語の歌詞を入力するのは欧文に比べて少し面倒です。次のような歌詞を入力する場合は…

日本語歌詞

ha [E] [T] ru [E] [T] ko [E] [T] u [E] [T] ro [E] [T] u [E] [T] no …

のようになります。[E]は Enter キー、[T]は Tab キーです。欧文に比べて手数も多いですし、音符1個ごとに左右の小指を伸ばさなくてはいけないので疲れますね。

なぜこんな操作をしなければいけないのかと言うと、日本語の入力が欧文と違って “変換” をはさむからです。漢字変換せずにひらがなを入力する場合でも、文字の確定のために1回 Enter キーは押さなければいけません。

さらに、日本語入力ではスペースキーも全角スペースなので「次の音符へ移動」の操作に使うことができず Tab キーで代用するというわけです。

IME設定で楽にする

そんな日本語の歌詞入力を少しでも楽にできないかと考えて思いついたのが IME の設定です。小指を伸ばす動作(Enter キーと  Tab キーを押す動作)をしなくて済むようにキーボードの設定を工夫して、作業環境を改善します。

IME というのは日本語の入力支援システムのことです。ふだん私たちは「かなを入力→変換→決定」という文字入力操作をしていますが、この入力操作を司るシステムが IME です。MS-IME(windows)、ことえり(Mac)、ATOK、Google日本語入力などが有名ですね。詳しく知りたい人は「IMEとは」などでググってみて下さい。

何がしたいのかと言いますと、文字の確定(Enterキー)と次の音符へ移動(Tabキー)を小指で行うのが大変なので、それを解決できればよいわけです。

今回の方法では変換キー(スペースキーの右横のソレ)に「確定」の操作を割り当てて、今まで右小指で Enter キーを押していた「確定」の操作を右の親指でできるようにします。

さらにスペースキーの設定を全角ではなく半角に設定することで、今まで左小指で Tab キーを押していた「次の音符に移る」操作を左親指(スペースキー)でできるようにします。

この設定をすることで、歌詞入力時に小指を酷使することなく親指で操作することができ負担を大きく軽減できるのです。

MS-IME での設定

今回は MS-IME の場合を詳しく紹介しますが、 ATOK や Google日本語入力でも同じような設定が出来ます。ことえりはよくわかりませんが、現代のIMEソフトですしおそらくできるでしょう。ATOKと Google日本語入力での設定方法は後で簡単に紹介します。

では、MS-IMEの場合を説明します。まずはプロパティを開いてください。プロパティを開くには道具箱っぽいアイコンがどこかにあると思うので、そこをクリックして「プロパティ」を選べばよいです。

プロパティ

プロパティというのはそのソフトの状態を確認したり、設定をしたりするメニューのことです。

スペースキーを「半角スペース」にする

日本語入力時にスペースキーを押すと全角スペースが入力されますが、それを半角スペースが入力されるように設定します。次の図のように「スペースの入力」の設定を「常に半角」にしてください。

スペースキー設定

スペースキーの設定はこれでOKです。

変換キーを「確定」にする

次に、変換キーの設定を変更します。変換キーというのはスペースキーの右横についているそのキーです。

次のの図のように「キー設定」の「変更」を選びます。

nly05

そして、[変換]キーの「入力文字のみ」「変換候補表示中」の部分を「全確定」に設定します。

変換キー設定

変換キーの設定は以上です。

他のIMEの場合

ATOK の場合、スペースキーはプロパティを開いて変換補助→スペースキーの設定→半角を選びます。

変換キーの設定は、プロパティ→キー・ローマ字・色→キーカスタマイズ から設定できます。変換キーの「入力中」「変換中」「次候補表示中」「全候補表示中」の動作を「全文確定」にすればOKです。

Google日本語入力の場合、スペースキーはプロパティを開いてスペースの入力→半角を設定します。

変換キーの設定はプロパティから「キー設定の編集→(選択するところはMS-IMEあたりでOK)→編集」を開いて「変換前入力中」と「変換中」の Henkan の所を「確定」にすればOKです。

ことえりやその他のIMEはよくわからないのですが、おそらく同じような設定が出来るかと思います。

変更した設定で日本語を入力してみる

以上の設定をふまえて、先ほどの日本語歌詞を入力してみましょう。

日本語歌詞

ha [変] □ ru [変] □ ko [変] □ u [変] □ ro [変] □ u [変] □ no …

[変]は変換キー、□はスペースキーです。

デフォルトでは左右の小指を伸ばして行っていた[Enter][Tab] の操作を親指の [変換][スペース] で行うことができ、欧文の歌詞入力に近い感覚で入力することができます。

普段の文字入力に支障はない

IMEは文字入力全般をとりまとめるシステムなので、finale 以外でも文字入力をするときは上記の設定が適用されます。しかし、下記の理由から普段の文字入力などに支障はありません。

まずスペースキーですが、ふつうの文字入力で全角スペースが必須の場面はほとんどありません。むしろ全角スペースと半角スペースが混在してしまうのを嫌う人もいます。

文章に空白を入れるにしても全角は広すぎるので基本的に半角スペースで用が足ります(現にこのサイトでも文中のスペースは半角スペースを使っています)。

ちなみに、「常に半角」設定の時に全角スペースを入力したい場合は[Shift+Space]で入れられますので安心です。

変換も今やスペースキーで行う人がほとんどで、変換キーはふだん使わないという人も多いでしょう。普段使わずにいる変換キーを利用しない手はありませんね。

むしろ普段の文章入力でも「確定」をするのに Enter キーまで小指を伸ばさなくてもいいのでむしろ便利だったりします。

以上、finale の日本語歌詞入力の Tips でした( ̄▽ ̄)ノ

 

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